『あさが来た』44話「祖父・忠政の最後の言葉。ふゆの涙の真相は。。。」

京都の実家・今井家の店の様子を見てあさ(波瑠)とはつ(宮崎あおい)は
改めて今井の商いに感心する。そしてあさは祖父・忠政(林与一)と最後の
碁を打ちながら忠政はあさにある話をする。忠政が静かに息を引き取った後
今井家は、明治政府からの要請で東京へ引っ越すことをになり。。。

『あさが来た』第8週44話「京都、最後の贈り物」あらすじ

祖父・忠政(林与一)の危篤の報せるを聞いて
10年ぶりに実家の今井家にやってきたあさ(波瑠)ですが。。。

あさが今井の店を眺めているとそこへ
弟の久太郎(興津正太郎)と姉のはつ(宮崎あおい)が
何をしているのかとあさのもとへやってくる。

「いや、改めてこない見てみたら
今井屋はきちんとしたええお店だすなぁ」(あさ)

今井家の理路整然とした店の様子を見て
改めて感心するあさとはつ。

今井家は古くから両替屋だけでなく
呉服屋としても名を成していました。

「これは全部お父はんのお力や。
お父はんのおかげで御一新(ごいっしん)の苦難を乗り越え
さらに大店(おおだな)になることができたんや」(久太郎)

「あれ?久太郎のくせに一人前のこと言うて」(あさ)

「ほんまやなぁ」(はつ)

と、懐かしそうに姉弟3人は笑うと
「けど、うち今やったらわかる。
こら(これは)、お母はんの力も大きいのやてなぁ」(はつ)

「母の力も大きい」というはつの言葉に
あさも深くうなずきます。

「あんたも早よええお嫁さんもらいなはれや」(あさ)

「お姉ちゃんらにはかなわへんなぁ」(久太郎)

10年前となにも変わらない姉弟3人の姿に
母・梨江(寺島しのぶ)も父・忠興(升毅)も
目を細め懐かしんでいます。

一方、大阪の加野屋では。。。

あさのお付きのうめ(友近)はふゆ(清原果耶)と
新次郎(玉木宏)の話声に気づきふたりのもとへやってくる。

「ふゆ、あんた何やってるんだす?」(うめ)

すると新次郎がまだ涙の止まらないふゆにかわって
ことの事情の説明をはじめる。

ふゆはひとつき前、
実家へ近況を報せるために亀助(三宅弘城)に頼んで
「今は加野屋で働いている」と手紙を出したのだが
その手紙の返信が配達の途中で雨に濡れてしまい
「妹が奉公でにし(西)にゆく」を「しにゆく」と
読み違え誤解して泣いていたのだと話す。

「かまへん、かまへん。
お父ちゃんもお母ちゃんもご無事でよかったがな」(新次郎)

新次郎はふゆを優しくなだめると鼻歌を歌いながら
ふらりとまたどこかへ言ってしまう。

そんな新次郎の後姿をじっと見つめるふゆに気づいたうめは
直属の主人・あさの夫である新次郎に想いを寄せているのではと
ふゆの態度に疑問を抱くが、ふゆはそんなことはないと否定する。

するとうめは若いふゆのことが気になり
これからは困ったことがあったら若旦那の新次郎ではなく
自分(うめ)もしくは番頭に相談するようにとふゆに言いつけます。

そのやりとりをこっそりと聞いていた女将・よの(風吹ジュン)は
「ほほ~ぅ」となにやら嬉しそうなよからぬ顔をしていたのでした。

嫌な予感のするうめです。

そして翌日、あさは祖父・忠政と碁を打っていた。

忠政の碁を打つ姿を見つめるあさは
自分の番なったところでふと我に返り
次の手を探して盤をいくら見ても
手がなくなっていることに驚くあさ。

「そやろ?じいの力見たか!
最後の勝負はわしの勝ち逃げじゃ。」(忠政)

嬉しそうに笑う忠政に「なんでどす?」と
最後なんて言わないでほしいと言うあさに
忠政はあさの「なんでどす?」を聞け喜ぶ。

そして

「これからもな、会う人会う人に
「なんでや?なんでや?」と聞いてなぁ
あさが誰ぞに「何でや?」と聞かれたら、
ちゃんと教えてあげるんやで?な?」(忠政)

そう忠政が話すと、
あさはそんな日がくるだろうかと口にすると
「あぁ、来る。来る。」とうなずく忠政。

そして忠政は荒い息をすると
あさにみんなを呼ぶように言う。

床に横になる忠政

「本日は私のためにお集まり下さいまして。。。」(忠政)

いつものように忠政が冗談を言おうとすると
「お父はん、もう冗談はえぇ。」と、
気持ちを押し殺したように息子の忠興が言うので
「忠興、おまえは相変わらずつまらん男やのぅ。」と
いつものように茶化すとそれぞれに言葉を贈る。

「(忠興へ)今の今井があるのはおまえのおかげや
忠興、おまえのおかげでなぁ。あの世に行ってご先祖さまに
大手を振って威張って会うことができる。おおきにな。」(忠政)

「ほどほどにせぇよ。。。」(忠興)

「梨江さん、あんたはようこんなアホな
真面目な息子を支えてくれて おおきに。
孫たちをよう育ててくれて おおきに。」(忠政)

「お父はん。。」(梨江)

「久太郎、おまえ寝しょうべんするなよ」(忠政)

「もう25やで。。。」(久太郎)

「はつ、おまえは優しいお子や
人にや。。優しいできるのはなぁ
強いもんにしかできひん。
おまえやったら大丈夫や。
きっと大丈夫や。。」(忠政)

「おじいちゃん、おおきに。」(はつ)

「あさ。。。あさ泣きなぁ!
わしはおまえの笑た顔が好きなんやでぇ」(忠政)

「ほれ、笑え」と忠政はあさを呼び
頬をつまんで笑わせよようとする。

「おぅおぅ、柔らこいなぁ。。。
あぁ、ええ気持ちやぁ。。。」(忠政)

「おじいちゃん、
今までいっぱいいっぱいおおきにな」(あさ)

忠政はあさその言葉を聞き届けると
微笑み静かに息を引き取る。

こうして、あさとはつの祖父・今井忠政は
この日静かに息を引き取りました。

今井家の庭に出たあさは
幼いころに祖父・忠政とよく登った
思い出の詰まった大木へと向かい
木にそっと触れると

「さようなら、おじいちゃん。。。」(あさ)

忠政といっしょに歌った「うさぎうさぎ」が思い出されます。

そして、葬儀も終わり。

あさたちを呼んだ忠興は、
今井家は年内に東京へ引っ越すことを告げる。

これまでも政府から東京へという話しはあったが
これを機に明治政府の仕事を受けるために
東京へ行くことを決心したのでした。

そして、東京で「バンク(銀行)」を立ち上げるという忠興は
銀行は両替屋と違って金銀を交換するのではなく
「金」を集めて貸し付けて儲けを得る商いなので
両替屋とは少し違うとあさたちに話すと。

そこへある人物が母・梨江に連れられて
あさたちの前へやってくると

「おふたりさん方、お久しぶりですなぁ」(五代)

その「国立銀行」も話を忠興にすすめたのは
あの五代友厚(ディーン・フジオカ)でした。

五代の登場に驚くあさとはつです。

『あさが来た』第8週44話「京都、最後の贈り物」解説

今回は「御一新(ごいっしん)」「国立銀行」「あさの今の年齢」について
解説していきたいと思います。

御一新(ごいっしん)」とは
明治維新の古い言いまわしです。

国立銀行」とは
1872年(明治5年)に制定された
国立銀行条例に基づいて作られた
金融機関です。

伊藤博文のもとで銀行制度が創られ
「国立銀行(national bank=国法銀行)」
「国法によって立てられた銀行」という意味で
国が設立して経営した銀行ではなく
民間資本が法律に基づいて設立し
民間が経営したものです。

あさの今の年齢」は
あさは15歳で結婚の予定が
加野屋のお家事情で半年伸びて
16歳あたりで結婚していますので
あの嫁入りから10年ということで
現在26歳あたりと推測されます。

【五代友厚の功績】→コチラ 第4話「小さな許嫁(いいなずけ)」解説へ
【あさと祖父・忠政のエピソード】→コチラ 第1週「小さな許嫁(いいなずけ)」へ

『あさが来た』第8週44話「京都、最後の贈り物」感想

今回は、まさかの新次郎さん!?な 回でしたね。

やっぱりふゆの泣いていた手紙に
亀助さんが絡んでいましたね~

亀助さんけなげにふゆちゃんに尽くしてます。

しかし、そんな想いもむなしく?
ふゆの気持ちは新次郎に向いているような。。。

そして、女将・よのさんにも
目を付けられてしまいました。

一体この先どうなってしまうのでしょうか?

うめさん同様に私も心配です。

今日の名言は
忠政さんの 「じいの力見たか!最後の勝負はわしの勝ち逃げじゃ。」 です。
最後の最後までおちゃめなおじいちゃんでしたね。
これから忠政さんを見ることができないと思うととても寂しいです。

祖父・忠政を見送ったあさの前に現れたのは
あさを慕うあの五代友厚でした。
あさ不在のなかでわき起こる
新次郎とふゆをめぐる思案!?
一体あさと新次郎はどうなってしまうのでしょうか?

次回、『あさが来た』第45話「京都、最後の贈り物」お楽しみに!!!

『あさが来た』もくじ あらすじと解説・感想

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