あさが来た 125話 中番頭・亀助、役員秘書になる

藍之助(森下大地)に連れられて病院へ見舞いへ向かったはつ(宮崎あおい)と惣兵衛(柄本佑)は、あさ(波瑠)の回復を知り安心すると、その日のうちに和歌山へ立つ用意をはじめる。そして、加野銀行では、頭取の榮三郎(桐山照史)に呼び出された亀助(三宅弘城)は、大阪に戻って役員秘書をしてほしいと頼まれる。その話しを受けた亀助は「あのへぇさんが支配人やのに。。」と”役員秘書”という役職の重要性がわからないでボヤいていると。。。

『あさが来た』第21週125話「夢見る人」あらすじ

藍之助約束の3年目

藍之助(森下大地)に連れられて病院へ見舞いへ向かったはつ(宮崎あおい)と惣兵衛(柄本佑)は、あさ(波瑠)の回復を知り安心すると、その日のうちに和歌山へ立つ用意をはじめる。藍之助が加野銀行で働き始めてそろそろ3年。はつとの約束の次期が近づき、惣兵衛は藍之助に今の気持ちを尋ねます。

「銀行で働きたい。」としっかりと答える藍之助の姿に、惣兵衛もはつも立派になった藍之助を誇らしく思い喜ぶふたり。そして、藍之助は惣兵衛に祖母・菊(萬田久子)にある伝言を伝えてほしいと頼む。

千代の淡い恋心

そして千代(小芝風花)も京都の女学校へ戻ることになり「千代が卒業したら、いよいよお嫁さんだすな。」と話す祖母のよの(風吹ジュン)は、昔から早くお嫁に行きたいと話していた千代のためにも、いい縁談話を本腰を入れて探そうと嬉しそうに話します。念願のお嫁さんになれると喜ぶ千代でしたが、ふとあの東京からやってきていた青年”東柳啓介(工藤阿須加)”の顔が頭をよぎる。

その後、病院の給湯室で千代はまた啓介と出会う。「やぁ、リンゴちゃん。」と声をかけてやって来た啓介と会話を交わすと、来週東京へ帰ると話す啓介の言葉に落胆する千代。しかし。。。「運がよければ、もう一度会えるかもしれないね。」と声をかけ微笑む啓介の言葉に千代は瞳を輝かせ「はい!」と答える。

頼りにされる亀助

そのころ、加野銀行では、頭取の榮三郎(桐山照史)に呼び出された亀助(三宅弘城)は、大阪に戻って役員秘書をしてほしいと頼まれます。その話しを受けた亀助は「あのへぇさんが支配人やのに。。」と”役員秘書”という役職の重要性がわからないでボヤいていた。

そこへ「アホ!役員秘書いうのはな、支店長や支配人なんやよりずっと力がありますのやで?」と新次郎(玉木宏)がやってきて、加野屋の内情をよく知る者が役員たちの仕事をうまくさばいて会社を回す大役だと話し、今回の件で亀助の存在の大きさを改めて知った「どうか、あさのそばにいて守ってやってくれへんか。」という新次郎の頼りにする言葉で気をよくした亀助は役員秘書として働き始める。

生命保険の誕生

あさのもとには連日、大勢の見舞い客が詰めかけていた。その中にはもちろん古い付き合いの山屋与平(南条好輝)たちも来ており、あさは山屋から”生命保険”という新しい商いが流行り始めていることを聞かされる。しかし、その生命保険業を立ち上げた店のうちの半分は潰れてしまうような状況で、商いがうまく進んでいなく、その中のひとつが八代目・榮三郎に泣きつき加野銀行に助けを求めているという話を知ります。そして、さらにあさのもとに驚くべき人物が見舞いにやってくる。

それは、大隈重信の妻・綾子(松坂慶子)でした。

あさの強い味方・大隈綾子

入院するあさのもとへやってきた綾子は、ここへ来る前に成澤泉(瀬戸康史)に会ってきたことと、成澤があさに合わせる顔がないと気落ちしていたことを話す。何も気に病むことはないのにと笑うあさは、いつまでのこうして入られない、一刻も早く女子大学設立に動かないといけないと焦りを見せる。

何に妨げられても心に決めた目的を忘れていないあさの姿に”よかった”と安心したように口にする綾子は、あさに東京で集めてきた賛同者の署名簿を手渡します。その名簿の中にはたくさんの名だたる男爵たちの署名の横に、その妻たちの名前も連盟されていることにあさは驚きます。

あさの奮励(ふんれい)する姿に心動かされたと話す綾子は、男たちはどんなに権力があっても立場が変われば態度を変えてしまうかもしれないが、同じ女性である自分たち妻は違う。「最後まであなたを支えます!」だから、焦らずにしっかりと体を直すことに専念するようにあさへ伝えるのでした。

菊の夢

そして和歌山の眉山家では、近々はつ(宮崎あおい)を東京へ行かせるという話しが持ち上がる。大阪のあさを見舞った際に、新次郎から弟・忠嗣(興津正太郎)が父・忠興(升毅)が体調を崩し入院していると聞き、容態が気になり、この機会に会いに行くということだった。

そして、惣兵衛(柄本佑)は次男・養之助(西畑大吾)にも一緒に東京へ行き、東京の市場や問屋の様子をしっかり見てくるようにと話すと、意を決したように立ち上がり母・菊(萬田久子)の前へ改まった様子で話しはじめる。

「お母ちゃん。大阪にもういっぺん、山王寺屋を出すいう夢、もう諦めてくれへんか。」惣兵衛は藍之助(森下大地)から、祖母・菊に加野銀行でしっかり働いて、いつか”のれんわけ”をしてもらって、そして大阪にもう一度、山王寺屋の看板をあげてほしいと頼まれていたことを聞いたと話す。そして。。。。

「銀行には”のれんわけ”しきたりなんてあらへん。」驚きに目を見張る菊。今と昔とでは違う。時代が変わってしまったことを切々と説明する惣兵衛。しかし菊は、今まで何のために苦労をしてまで藍之助に学問を学ばせてきたのかと悔しがり、惣兵衛とはつの言うことも聞かずにその場を立ち去ってしまう。

『あさが来た』第21週125話「夢見る人」解説

今回は「奮励(ふんれい)」「のれんわけ」について解説していきたいと思います。

奮励(ふんれい)」とは
懸命に取り組むこと仕事やものごとに取り組む様子や、張り切り心を奮い立たせる姿のことをいいます。「頑張る」「一生懸命に取り組む」といった言葉と同意語。

のれんわけ」とは
奉公人や家人に同じ屋号の店を出すことを許すことや、支援して店を出させたりすることを”のれんわけ”といい、お世話になった店と円満に独立を果たすということを意味します。

【早い嫁入りについて】→コチラ 第7話「ふたつの花びら」解説へ

『あさが来た』第21週125話「夢見る人」感想

今回は、恋する乙女・千代ちゃんな回でしたね。
いやぁ~。。。新しい優男が出てきましたねぇ~ひと昔の新次郎さんとかぶるような気もしますが。。。それ以上の逸材かもしれません。。。東柳啓介くん!!!

「やぁ。リンゴちゃん」ってなんですか!?

千代15歳、甘い言葉に誘惑されています。

元祖甘い優男の父・新次郎さんが知ったら大変なことになりそうですね~♪ちょっと楽しみでもありますけども(笑)

今日の名言は
惣兵衛さんの「銀行には”のれんわけ”しきたりなんてあらへん。」です。
時代が明治になり、”のれんわけ”という風習すらもなくなったことを知らない母・菊に引導を渡すようなシーンでした。御一新の時代の変化に乗れずに山王寺屋をたたむことになったことが思い出されましたね。

強い味方を得たあさと初恋に心躍らせる千代。そして、山王寺屋復興の夢を諦めるように告げられてしまった菊のその後は!?
次回、『あさが来た』第126話「夢見る人」お楽しみに!!!

『あさが来た』もくじ あらすじと解説・感想

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