『まれ』27話「希ショック、騙された圭太」

移住希望者として参加していた安西(六角精児)は経営コンサルタント
輪島塗の職人を引き抜いて、輪島塗の新しいビジネスモデルを説いていた。
だが弥太郎(中村敦夫)は安西を一蹴する。
一方、徹(大泉洋)は夢を追う人たちの姿を見て、触発されたのか、
あやしい動きを始めていた…

『まれ』第5週 27話 「情熱ミルフィーユ」あらすじ

移住希望者として体験ツアーに参加していた安西(六角精児)は、
実は経営コンサルタントで、圭太(山崎賢人)から聞き出した情報で、
「八島さん」と組み「新しい輪島塗」を打ち出すといって、
倍の給料という報酬で輪島塗の職人を引き抜いていた。
それを聞いた希(土屋太鳳)はショックのあまり座り込んでしまう。

弥太郎(中村敦夫)の家にいていた安西に圭太は、
漆職人になりたいって嘘だったのか?と安西を問い詰めるが、
安西は自分なりに、輪島塗りの役に立とうと思っていると言い
輪島塗りに使用している素材や作業工程数を減らし
質を落とてコストカットするつもりだと言いのける。

弥太郎rの家へ希が駆けつける。

輪島塗りは、何回も漆を塗り重ねて、一つの器を何年もかけて作り上げる
本当に輪島塗はすばらしい

しかし、手間がかかる分、値段も上がり、値段が上がると売れなくなり、
職人が食えずに減っていく、技術も失われていくのは悪循環ではないか
安西は言う。

そんな安西に圭太は、粗悪品を作って、安く売れと言うのか!冗談じゃないと
抗議しますが、安西は、安いものが粗悪品だというのは時代遅れ、
今や100円で丈夫な食器が買える時代なのだと言い放つ。

圭太は悔しそうに、輪島塗はそんなものとは全然違うと言い返します。

安西は言います。

確かに違う、しかし、海外からの評価は高いのに、
生産システムの脆弱さに大きな問題があるのだと、まずは、妥協してでも、
バブルの頃のように復活させ、そこからあらためて理想を追求すればいい、
この世の中、正論だけじゃ食っていけないと言うのだった。

圭太も希も反論しようとしますが、弥太郎はもいいと、
2人を止め、この人はそんなものは輪島塗でないことも、
伝統が壊れてしまうことも承知で言っている、
反論しても無駄だと言うと、安西は、こちらの塗師屋さんでは、
最低でも20年は寝かせた国産の漆を使い、木地の素材も一級品を使用し、
こだわりをもってらっしゃる。

本当であれば、老舗の塗師屋、紺谷弥太郎に手伝ってもらうのが一番だが、
圭太の話を聞いて、それは無理だとわかったので諦めたと言うと、
輪島塗を守る為にも、安くて丈夫な輪島塗を世界へ広めてみせると言い
圭太へ情報提供を感謝を付け加えた。

その言葉にカッとした圭太は、安西へ殴りかかろうとするが、制止される。

弥太郎は、安西の言うことももっともだ、確かに正論だけは食べてはいけない、
しかし、何がどうなろうと正論を守り通さなければならないこともある、
そうでなければ、世界に売り出す前に輪島塗りは終わる。

そう言うと弥太郎は、これ以上お話することはない、お帰り下さいと言い、
不敵な笑みを浮かべて安西は去る。

すると圭太は、「八島さん」のところへ急いで向うのでした。

うみねこ座」の集まりでは安西の話で盛り上がっていた。

圭太へ取り入って塗師屋の情報が目的で、能登へ移住すると言うのもウソ、
東京の男は信用できないと言ってから、徹のことではないと付け加えるが、
藍子は、徹の考えそうなことだから余計頭にくる!と安西に怒るのだった。

一方、美容室サロンはるには、男性人が集まっていた。

正直、何をそんなに怒っているのかわからないと徹(大泉洋)が言うと、
徹はそう言うと思っていたと真人(塚地武雄)は言う。

売る為にコストを下げる、ビジネスとしては正しいと徹はいうが、
駄目だ、輪島塗は伝統工芸、しつを落として安売りするなんてと、
慎一郎(ガッツ石松)は言い、浩一(篠井英介)は国が悪いと言うが、
徹はひらめいた言って、自身の考えた「地方発信のビジネス」プラン
浩一たちに見せ熱弁するが却下されるのでした。

そこへふと浩一が、希は今頃責任感じてないだろうかと言い、
徹は頷いて確かにと考え込むのでした。

何かを思いついた希は立たあがると、駄目だと課長博之(板尾創路)の声、
希は驚くが、どうせ、塗師屋のところにでも乗り込むつもりだろう?と、
博之に言われてしまう。

いても立ってもいられない希は、市役所として何かできないかと聞くが、
なにもできないと答える博之。

続けて、何か出来ないかと抜け道を考えるのはやめろ、感情で動くな
まだ悪い癖が治ってないのかと言われ、何のためにこの仕事をしてるのか?
問われる希は言葉が出ない。

希が家に帰ると、徹たち3人がテーブルを囲み、
1箱12個入り5000円のお菓子を囲んでいた。

安西が持ってきたと文(田中裕子)が言うと、ここへ来たのかと希は驚くが、
今もいるよと一徹(葉山奨之)。

そこへ元治(田中泯)と一緒に安西が帰ってくる。

希は、孫の手を握り締め、元治の塩田も狙っているのかと問い詰めると、
元治の塩田を見に行っていた安西は、元治の塩もビジネスにと考えたが、
弥太郎同じく、元治を説得するのは無理と考え諦めたと言う。

その言葉に驚く元治。

希は、安西を信じていたのに、ひどいではないかと訴えるが、
安西は、これも輪島塗りの為だと言い、どんなにいい物でも、
手にとって貰えれなければその価値は伝わらないと言い切る。

藍子も、夢を持つ子をたぶらかして、気持ちを踏みにじるなんてと、
感情的に安西を責めるが、安西はどこ吹く風。

安西は爽やかに希にごめんねと謝ると、
しばらく輪島に泊まっているのでと言って帰っていく。

安西に対し塩を撒くかと言う徹に、もったいないから駄目と藍子は止める。

翌日、圭太に会いに弥太郎の家を訪ねる希。

すると、一子が、大変、大変と言い、急いで希を圭太のところへ連れて行くと、
圭太は安西に余計なことを話してしまった、「八島さん」も説得できなかったと、
弥太郎に謝罪していた。

その圭太に弥太郎は、破門を言い渡す。

『まれ』第5週 27話 「情熱ミルフィーユ解説

今回は ミルフィーユ について解説していきたいと思います。
ミルフィーユとは、フランス語で mille は「千」、feuille は「葉」の意味で、
mille-feuilleは「千枚の葉っぱ」という意味です。
生地を何枚か重ね合わせて層をなしている状態を「千枚の葉」が
重なっているように見えることからそう呼ばれています。
なので、一般的なケーキ(生菓子)のミルフィーユもあれば、
パイのような焼き菓子のミルフィーユや、
肉や野菜を重ねた料理のミルフィーユもあります。

安西が持ってきた箱菓子もミルフィーユでしたね。

『まれ』第5週 27話 「情熱ミルフィーユ」感想

今回は 圭太の受難 な回でしたね。
いい大人が社会に出て間もない青年を騙すなんて
世の中にはよくある話ですが、
純朴な島の青年には、
少々パンチが効きすぎていたかもしれません。

経営コンサルタントの安西の言うことも間違いではないでしょうが
やり方がスマートではないです。

安西に良いように使われてしまった圭太ですが、
これはもう圭太にはどうしようもありません。

ここは弥太郎さんにがんばってもらうしかないのではないでしょうか?
安西に一歩も引かない弥太郎さんがすごくかっこよかったですね。

今日の名言は
弥太郎さんの

何がどうなろうと正論を守り通さなければならないこともある、
そうでなければ、世界に売り出す前に輪島塗りは終わる

です。

弥太郎さんの強い意志が伝わってきます。

破門を言い渡された圭太この先どうするのか?!
弥太郎は、安西にどう対抗していくのか!
輪島塗は一体どうなってしまうのか!!???

次回、第28話  続 「情熱ミルフィーユ」 お楽しみに!!!

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