『まれ』35話「希が作った幸枝のキャロットケーキ」

希(土屋太鳳)はパティシエになりたいに違いないと幸枝(草笛光子)は、
本人に内緒で職場へ辞表を送りつけていた。
藍子(常盤貴子)は勝手な行動を繰り返す幸枝に、怒りをぶつけてしまう。
翌日、幸枝は何も告げず桶作家を去ってしまう。。。

【『まれ』第6週 35話  「母娘キャロットケーキ」あらすじ】

課長の博之(板尾創路)にこれはどういうつもりだと、
辞表を突きつけられた希(土屋太鳳)は慌てて家へ電話をかけると、
辞表を送ったのは幸枝(草笛光子)だということが判明した。

幸枝は、希にパティシエになりたいのだろうと言うと、希の言い分も聞かずに、
知り合いのお店を紹介するから、早く帰ってくるように言うと電話を切ってしまう。

駆けつけた徹(大泉洋)も、訳が分からず希に真相を聞こうとするも、
希は辞表を取り消してもらうと言って走って職場へ戻って行ってしまう。

勝手な事をしないでと幸枝を問い詰める藍子(常盤貴子)。

本人がやりたがっているのに、気がつかなかったのかと言う幸枝に、
藍子は自分の家族に手を出さないでくれと言うと、家族だから、
鳥籠へ閉じ込めておくのか?だから、徹もつまらない男になっていくのだと、
言う幸枝に、藍子はどういう意味なのか?と訊ねる。

徹は駄目な人だと言う藍子だが、本当に駄目にしたのは藍子だと言う幸枝。

この20年間、徹がどんなに失敗しても、藍子が待っていたことで、
逃げ道を作って、徹を甘やかし、飼い殺しにしていたのだと言うと、
徹の夢を一番信じてないのは藍子の方だと言葉を投げつける。

そんな幸枝に藍子は、あなたには家族はわからない、
家族なんでいらない人だから。

愛せないならどうして産んだのかと言うと、藍子は二階へ上がって行ってしまう。

藍子が去ったあと、元治(田中泯)は静かに幸枝に話し出す
貴女の生き方が正しいのか間違っているのか、そんなことは誰にもわからない
それでも、自分の家の中で、あの子たちを傷つけるのは絶対に許さない
強く元治に言われた幸枝は、黙り込んでしまう。

そんな幸枝に文(田中裕子)は、元治は藍子たちをとても可愛がっていると、
言うと、幸枝は、自分は来るべきではなかったと肩を落とす。

文は、本当のところ、幸枝が何を考えているのかはわからない、
幸枝は何も言わないから。

藍子が傷ついているのは、幸枝が家族より夢を選んだからだけではないだろう
その時、その時に、気持ちをきちんと説明して伝えてあげないから、
傷ついているのではないのか?

何を伝えても、言いわけにしかならないと言う幸枝に、
人生には言い訳をしないと駄目な時もある、と文が言うと
その夜、幸枝は1人台所に立ってた。

翌朝、希が、幸枝を部屋へ呼びに行くと、幸枝の姿が見当たらない。

驚いた希が台所へと急ぐが、台所のテーブルの上には、
ケースの中に入った飴細工が残されているだけだった。

徹と一徹(葉山奨之)も村中を探していたが見つからず、
パーティー当日になにやってるんだと徹は呆れてしまい、
一徹が、またすっぽかしたのではないかと言うと、そんなことはないと、
希は言うが、荷物もないのにと一徹に言われてしまう。

ケーキはどうするかと言う文に、諦めるしかないと言う徹。

希は、藍子がまた傷つき、幸枝と一生仲直りできなくなってしまうと言い、
幸枝が残した飴細工を見つめると、ケーキは自分が作ると希は決心する。

その様子を、藍子は廊下で聞いていたのだった。

近所の仲間たちが続々と準備にやって来ると、みんなが部屋を飾りつける中、
希は幸枝に言われたことを思い出しながら、一人でケーキを作る。

藍子が、はるたちの手でドレスアップして出てくると。

嬉しそうな徹と藍子

入場行進曲とともに2人が部屋に入ってくると、いよいよパーティーが始まる。

慎一郎(ガッツ石松)が、結婚20周年おめでとう!と言うと、
みんなでのお祝いがはじまった。

はぁと息をつき、ケーキの上に幸枝の飴細工をのせて完成させると、安心する希。

そこへみのりが、希の様子を見に来ると、続々とみんながやってきて、
美味しそうだ、綺麗だと口々に言う姿を藍子は廊下から見ていた。

2階の部屋。
藍子は一人で、本の間に挟んでいた幸枝の写真を見ていた。

そんな藍子に希がケーキを持って来るが、藍子はいいと断ってしまう

希は、藍子が大好きなケーキだと幸枝から聞いた言うと、
藍子は驚く。

恐らく、20年前にも同じケーキを作るつもりだったんじゃないかと希が言うが、
幸枝にケーキ作ってもらった事なんて一度もないけど。。。と言う藍子。

その言葉に驚く希に、違うの?と一徹。

幸枝が家族のためケーキなんてに作る訳がないと藍子は言うが、
希の作ったケーキだからと藍子は一口、二口と食べ、キャロットケーキと、
つぶやく。

ケーキを食べながら、幼いころを思い出す藍子。

幼い頃、ニンジンが嫌だった藍子に、キャロットケーキを食べさせた幸枝は、
おいしいと言って食べる藍子に、ニンジンケーキを食べれたね
偉い、藍子と幼い藍子の頭をなでる幸枝の姿だった。

忘れてたと言う藍子。

家族のために作ったケーキがちゃんとあったとほっとする希。

文が、幸枝は不器用な人なのだろうと、
愛情は目に見えないからやっかいだと言うと、
藍子の瞳から涙がこぼれた。

見えないものに魂がこもる。

それは、希が能登で暮らして、ずっと感じたことでした。

愛されずに育ってきたと思って生きてきた藍子の心に、
幸枝のケーキの味が、一瞬にして母の愛情を思い出させました。

一口、一口食べるたび、藍子は嬉しそうに微笑み
そして涙がこぼれるのでした。

希、ありがとうと藍子が言うと、希の瞳からも涙が、
希は藍子を抱きしめるのでした。

『まれ』第6週 35話 「母娘キャロットケーキ」解説

今回は 「飴細工」について解説していきたいと思います。
ロベール幸枝作のアメ細工は、製菓指導の辻口博啓氏が
ドラマのために創作したものです。

結婚20周年ということで、ニンジンをイメージしたオレンジと緑に、
赤で「」を表現したそうです。

辻口博啓氏とは、石川県七尾市の和菓子屋「紅屋」の長男として生まれましたが、
生まれて初めて食べたショートケーキに感動し、洋菓子職人を志します。

史上最年少の23歳で「全国洋菓子技術コンクール」優勝すると、
その後、次々と国内大会を総なめにすると、1997年パティシエのワールドカップ
「クープ・ド・モンド・ドゥ・ラ・パティスリー」あめ細工部門で優勝。

東京・自由が丘に「モンサンクレール」、「ル ショコラ ドゥ アッシュ」など数多くの
店を構え、東京のお菓子教室「スーパースイーツスクール 自由が丘校」
石川県の専門学校 「スーパースイーツ製菓専門学校」両校の校長であり、
一般社団法人日本スイーツ協会代表理事を務めていらっしゃいます。

短い金髪がトレードマークのパティシエ界の重鎮です。

『まれ』第6週 35話 「母娘キャロットケーキ」感想

今回は、 涙が止まらない 回でしたね。
一時はもう、どうなるかと思いましたが、
朝からもうだだ泣きです。

もう、私「キャロットケーキ」食べれないです。。。

それは言いすぎでしょうか?(笑)

希が一生懸命作っている姿も、
泣きながらケーキを食べる藍子さんも
文さんの言葉も

全部泣けました。

徹のことで説教をしたことも母の愛情からなのでしょうが、
ああいう言い方しかできないあたり幸枝さんらしいと言うか、
本当に不器用な人だなって思います。

幸枝さんの愛情がわかってもらえて
藍子さんの気持ちが解れて本当に良かった!!

今日の名言は
文さんの 愛情は目に見えないからやっかいだ です。
本当に「愛情」が目に見えたらどれだけいいかと思ってしまいます。

幸枝への頑なな気持ちが解れた藍子だが、
すでに幸枝の姿はなかった
このままお互いの想いを伝えられずに終わってしまうのか??

次回、第36話  続 「母娘キャロットケーキ」 お楽しみに!!!

『まれ』 【もくじ あらすじと解説・感想 一覧】

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