『まれ』130話「希はじめての試練、母親としての覚悟」

匠と歩実が生まれて2ヶ月が経ち、2人の世話に奮闘する希(土屋太鳳)。
「プチ・ソルシエール」再開まであと1ヶ月、藍子(常盤貴子)は余裕のない希の姿に
店の再開を延期よう提案するが、借金のことが気になる希の気持ちは変わらなかった。
そんな中、希のもとに常連客が訪れ、お客さん用にケーキを作ってほしいと依頼がくる
一度は断ろうとした希だったが。。。

『まれ』第22週 第130話 「出産クッサンベイビー」あらすじ

匠と歩実が生まれて2ヶ月が過ぎるも、
希(土屋太鳳)は、まだまだ子育てに奮闘していた

そんな中、先輩パパ・一徹(葉山奨之)に助けを求め、
電話をする圭太(山崎賢人)の姿があった。

これだけは言っておくがと、
今が一番大事なときだからなと忠告する一徹に
なぜ?と問い返す圭太。

すると一徹は、苦渋と信念を持ったような面持ちで、
女とうのは。。。と話しだす。

女というのは、子どもを産んでから、
しばらくの間の旦那の行動を一生忘れない生き物だという一徹。

一生かよ。。。と、げんなりした顔で聞く圭太。

俺なんか、たった一回!
産まれて2週間目に夜中徹志が泣いてる時、
眠いと言っただけで、もうずっとそのことを言われ続けていると一徹は言うと
間違いない!あれはもう一生言われ続ける!と断言する。

一徹のその言葉に、圭太はため息をついて頭をかかえると、
このあいだの失態を思い出し、写真をポケットから取り出す。

その写真の裏には希の字で「反省してください」の文字。

それなら俺はもう手遅れだ
もっと早く教えてくれよぉ。。。と泣きそうな圭太に、
一徹は、まだ取り返しはつく!と強く言うと、
全力で子育て手伝うことで悪い記憶の上塗りすればいい!!
圭太へアドバイスをする。

塗る」という言葉に再帰を見出した「漆馬鹿」の圭太は、
おし!塗るのは得意だからな、ありがとう!!と電話を切ろうとすると

バシッ!!っと、誰かに強く頭と叩かれる圭太は思わず、
痛っ!と言って振り返ると、そこには、
職人で姉弟子の亜美(梶原ひかり)が仁王立ちで立っていた

馬鹿言ってる暇があるなら、希さんを手伝いなさい!
亜美に叱られる圭太は、申し訳なさそうにヘコっと頭をさげるのでした。

2階では、希と藍子(常盤貴子)が子どもたちを見ながら、
一徹夫婦の話をしていた。

藍子の話を聞いて希は、一徹がそんなに育児を手伝えるなら
みのり(門脇麦)が仕事に復帰してからも安心だねと言うが
みのりは農協を辞めるそうだと藍子は言うと、
みのりは、今は子育てに集中したい気持ちが大きく、
そのうち、子どもから手が離れてたら
一徹の塩田を手伝うと言っていると希に話す。

すると藍子は、希にも店をやめろとは言わないが、
3ヶ月はやっぱり早過ぎるのではないか
産んでみてわかったでしょう?どれだけ大変かと心配する藍子に
希は、それでもやっぱり、せっかくお客がついてきたところで
長くは休みたくないと言う希は、
みんなに迷惑かけないようにするからと藍子へ約束する。

藍子が帰ったあと、
借金の返済計画表を見てため息をつく希。

そんなとき、塗師屋に希を尋ねて客が来る。

希のケーキのファン第一号の常連の母親だった。

来週遊びに来る重客の為にケーキを作って欲しいと依頼される希は、
まだ2ヶ月の我が子をから目を離せないと依頼を断ろうとするが、
そこへ圭太が、最初のファンは大切にしてあげよう
子守は任せろ、久しぶりのケーキ作り楽しんでこいと言う圭太の言葉に
希はその依頼を受けることにした。

次の日曜日、
希は圭太に事細かく育児の方法を伝えると、
3時間くらいで帰るからと出かける希。

店に来た希は、張り切ってケーキを作り出す。

その頃圭太は、
ミルク作りに昼寝にと初めての1人育児に奮闘していた。

昼寝から目覚めた圭太は、
歩実の様子がおかしいことに気づき
額に手をあてると歩実はひどい熱を出して、
顔を赤らめ泣いていた。

息をのむ圭太。

その頃、
久しぶりにケーキを作る希は携帯が鳴るがなかなか気づかない。

何度目かでやっと携帯に気づいた希が携帯に出ると、
圭太が慌てた様子で歩実が熱を出した!
今から病院へ行く!と言う言葉に希は動揺する。

慌てて病院へ向かった希は、圭太にしがみつくと、
歩実の様子を訊ねる。

あのくらいの子どもが、
あれだけの熱を出すのは珍しいから、
もしかするとウィルスの可能性もあるかもしれない、
今はその検査中だと希に伝える圭太。

そこへ、直美(藤吉久美子)が駆けつけると希に掴み寄り、
あなたたちは何をしているの!
子どもをほったらかして何がケーキよ!
なんで、あなたはいつもいつも自分のことばかり。。。
母親でしょう!!!
なんで子どもを最優先にできないの!!!
と、直美はひどく取り乱す。

圭太は、自分がケーキをやれと言ったんだと希をかばうが、
今に限ったことではない!歩実はどこ!!??と圭太を怒鳴りつけ
周りを見渡す直美は孫のことが気がかりでならない。

希は、直美に目を向けることもできず、
すみません、すみませんと小さく怯えた声で謝り続け、
自分の配慮の無さから歩実を失うかもしれない恐怖と、
自責の思いに押しつぶされそうになっていた。

歩実は入院することになったが、
幸いにも大事には至らず退院することができた。

圭太は、希のせいではない、
希にケーキを作れと言ったのも、
子どもたちを見ていたのも自分で、
希のせいではないと何度も何度も希を慰めるも、
希は、自分はこの子たちの母親なのだと言うと
怖かった、歩実を失ってしまうかと思ったと歩実を抱きしめ、
泣きながらごめんね、ごめんねと謝る希。

塗師屋に戻ってからも、
ろくに寝ることもなく子どもたちの面倒を見る希に、
少しの間、子どもたちのことは自分が見るからと、
藍子は希に休むようにと布団をひくが、
自分は母親失格だと言い出す希。

たった3ヶ月も待てず、子どもから目を離して、子どもよりケーキを優先して、
自分は母親になる資格がなかったのかもしれないと落ち込む希。

そんなふうに思うなら、もう店をやめなさいと藍子は言うと、
こんな小さな命を預かる怖さ、ちょっとの失敗で失うかもしれない恐ろしさ
みんな経験している、そういう恐怖と戦っている

そういうことも全部考えて店をやろうと思っていたのではないのか?
その程度の覚悟しかないなら、自分は店を続けるのは反対だと言い、
希に店をやめなさいと藍子は希に厳しく言うのでした。

『まれ』第22週 第130話 「出産クッサンベイビー」解説

今回は 「産後の男女の気持ち【その①】」 について解説していきたいと思います。

妊娠・出産を境に夫婦の喧嘩が増えた」なんてよく聞きませんか?

妊娠中はホルモンバランスや環境の変化、出産へのプレッシャーから
情緒不安定になることが多くなり、そのことを夫に理解して貰えないことから
喧嘩になってしまうことも多々。

そして出産後も、「産後クライシス」というものが女性を襲います。

それではどういった経緯で「産後クライシス」を引き起こしてしまうのでしょうか?

【産後の恨みは絶対に忘れない】
「産後、パートナーの事が嫌いになってしまった」という理由の多くが、
下記のようなものになります。

・産後の一番大変だった時期に協力してくれなかった
・自分だけ眠れない寝不足のようなことを言われた
・家事・育児をすべて丸投げする

産後でなければ言い返したり、受け流すこともできたはずの言動も、
産後の疲れた体や精神的にデリケートなこの時期に受けたショックや失望は
癒えることのない傷となって心の奥深くに留まり続けることになるようです。

この話、一徹くんの言ってたこととちょっと当てはまりますよね?

年々増え続ける離婚件数のうち、
0~1歳児の子どもを持つ夫婦の割合は3割!?
子どもが産まれたばかりで、てんやわんや、
気持ちにも、時間にも、まったく余裕のない時期
離婚」という言葉が浮かぶくらい思い詰めてしまうのが、
この「産後クライシス」の怖さです。

実際に、産後「離婚」の文字が頭に浮かんだことがあるかという質問
はい」と答える産後女性の数は、約半数にもおよぶとか。。。
特に女性から夫への愛情が、突然減ってしまうというデータもあるそうです。

ちょっと本当に怖いですね。

出産によって生活が180度変わってしまい、
24時間育児に翻弄される女性と、
子どもが産まれても、
朝起きて仕事に行き夜帰ってきて寝るという
生活スタイルを変える必要もなく
身体的にも何の変化もない男性との間にあるギャップ
「産後クライシス」を招く大きな原因です。

初めての育児で、泣き続ける赤ちゃんを前にどうしたらいいのか分からず
毎日が戦いなのに、仕事から帰った夫は「かわいい、かわいい」だけの
猫かわいがり。。。そこから夫へイラ立ちが始まり
どんどん不満が溜まっていく。

これが「産後クライシス」。

【そんな恐ろしい「産後クライシス」を和らげるには??】
どんなに愛する人でも、
24時間べったりだと「たまには1人になりたい」という気持ちにもなりますよね?
ほんの少しの間、30分でも1時間でも女性に時間を作ってもらえたら
どれだけ嬉しいでしょう!!

グチはひたすら聞いてあげる。
男性は仕事から帰ってからが勝負です!!
とにかく奥さんのグチを「聞く」姿勢をつらぬきましょう!
「男性側の意見」は求められた時以外は言わない方が賢明です!
とにかく「聞いてあげる」
これが鉄則です。

「産後クライシス」は、思春期の子どもの反抗期のようなもの
表面的に見れば、できるだけ関わりたくないモノですが、
この症状にはちゃんと意味があります。

女性が母親として成長のために必要なモノなのです。

そして、夫婦が成長するために必要な試練であることも確かでしょう。

長い人生の中で、これから起こるであろう、
さまざまな危機に対処する免疫をここで養うという事前訓練のようなもの。

女性も我慢ばかりせず、自分の状況や助けて欲しい事を
素直に言葉で伝えることが大切です。

辛い時ほど「察してほしい」と女性は期待しがちですが、
男性からしてみれば「言葉にしてもらわないとわからない」のです。

とても怖い「産後クライシス」ですが、
ここを乗り越えることで、夫婦の絆がより強く
そしてなによりお互いの相手への「愛」がより深くすることのできる
夫婦の成長期なのかもしてませんね。

『まれ』第22週 第130話 「出産クッサンベイビー」感想

今回は、 母親としての覚悟 な 回でしたね。

久しぶりにケーキを作っていた希
本当に嬉しそうでしたね。

常連客の母親から、ケーキの依頼がきた時
本当は希も受けたかったのでしょうね

圭太が面倒を見ると言った一言で
まだ2ヶ月の子どもたちを圭太1人に任せてしまいました。

確かにたった3時間ではありますが
まだ2ヶ月、ミルクすら作り方がままならない圭太
子どもたちを任せるには
初まだ早すぎたような気がします。

今日の名言は
藍子さんの

こんな小さな命を預かる怖さ、ちょっとの失敗で失うかもしれない恐ろしさ
親はみんな経験している、そういう恐怖と戦っている。

です。

まさしくそのとおりだと思います。
お父さん、お母さん、本当に頭があがりません!!

自分の甘さから子どもたちを失うかもしれない怖さを知った希
母親としての自覚を問われたような出来事のあと
希はどう育児に立ち向かっていくのか!!?

次回、第131話  続 「出産クッサンベイビー」お楽しみに!!!

『まれ』 【もくじ あらすじと解説・感想 一覧】

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

関連記事

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

ページ上部へ戻る