『まれ』153話「希コンクール結果は!?これがわたし(希)の原点」

制限時間が迫る中、突然新たにデコレーションを始めた希(土屋太鳳)が
なんとか時間内に作りあげたものは、徹(大泉洋)との思い出の品だった。
審査員を前に、希は全体のテーマとして「夢」をモチーフにしたことと、
最後の一品が自分の原点であることを話し、いよいよ、結果が発表される。。。

『まれ』第26週第153話「希空ウエディングケーキ」あらすじ

制限時間の迫る中、あるものを作りはじめた希(土屋太鳳)でしたが、
審査員から残り時間あと1分のコールがかかる。

残り時間10秒、5、4、3、2、1。。。終了!

最後にアントルメのケーキにのせられたのは
マジパンだつくられた「魔女姫」の人形、
希はギリギリケーキを仕上げる。

桶作家に一徹(葉山奨之)から電話が入り、
藍子(常盤貴子)へ希の審査結果待ちの状況と、
会場に徹(大泉洋)がきているらしいことを伝える。

一徹からの報告に、
徹とはもう一生会えないのではないかと
藍子はとてつもない不安に襲われるのでした。

世界大会の予選会場では、
3番紺谷希です。

希はそういうと、
審査員の前でケーキの説明をはじめる。

全体のテーマは「夢」
能登でパティシエという夢を追うなかで
出会ったものをそれぞえのモチーフにしている。

プチガトーは輪島塗
漆は手抜きをしても上からきれいに塗ってしまえばだませる。
だからこそだしてはいけない、それはお菓子にも通じること
そして、このケーキには漆の実を煎ってに出した漆茶からつくった
漆のムースが入っていることが説明される。

漆の実!?と希のケーキは審査員の度肝をぬく。

つづいて、
焼き菓子は能登の塩
地道にコツコツと太陽の日差しと風でつくる能登の塩を
バナナとキャラメルのアクセントに使用。

ピエスモンテは祭り
神様の歩く道を照らすキリコはパティシエの道も照らしてくれる

最後のアントルメは家族
素材のバラ、杏、アーモンド、梅は
すべてバラ科の植物で
バラバラなように見えるが
実は同じ植物科であることから
家族の食材とイメージして使用し、
さらに梅のコンフィチュールには
昆布のだしを混ぜ
郷愁(故郷を思う懐かしさ)を誘う
家族の味に仕上げたと説明する。

すると、審査員の1人から
最後に突然人形(魔女姫)を
追加した理由を訊ねられる。

すると希は、わたくしごとですが。。。と
その昔、自分の父親が買ってきてくれた
バースデーケーキにこの人形がのっていて
そのケーキが自分の原点ですと、
恐縮しながらも誇らしげに経緯を話す。

遠い観覧席のすみから
希を見つめる徹の姿。

いよいよ審査の発表がはじまる。

第3位 4番高梨明人さん
第2位 7番合田和彦さん

そして第1位。。。

5番 池畑大悟さん!

名前を呼ばれた瞬間大悟(小日向文世)は、
一瞬残念そうな表情をみせたが
すぐに前を見据えると表彰台へと向っていく。

会場からはわれんばかりの拍手が送られる。

主賓のパティシエ界の巨匠・辻口氏から
「池畑さんの作品は
常に挑戦するその姿勢が
作品に色濃く出ていました
おめでとうございます。」
と祝辞とともにトロフィとが送られる。
大会後の控え室で1人
審査結果の順位表を希がみつめている。

希の結果は 5位 だった。

そこへ大悟が控え室へ戻ってくると
希は立ち上がり「おめでとうございます!」と
大悟の優勝をたたえる。

すると大悟は
まさか、がっがりしてるんじゃないだろうなと
希に言葉を投げる。

いきなり世界大会予選で5位は上出来だ
ビリになってもおかしくないメンツだぞと
少し嬉しそうにいうと唐突に

お前の菓子を食わせろ!
早くもってこい!

と詰め寄り、
希にケーキを持ってこさせ、
次々と希のケーキを口にした大悟は
にんまりとした表情を浮かべている。

その顔を見た希も
嬉しそうににんまりしていると
その視線に気づいた大悟は
表情を引き締め「まだまだだな」と
いったあと

「早く俺を引退させろ」と優しく
希に語りかけるのだった。

よし、じゃあ次は
俺様のケーキを食ってみろ!と
大悟は希を座らせるとケーキを出し、
早く食べろ、感想をきかせろと
後ろで希をせかす。

久しぶりの大悟のケーキに希は大喜び
ひと口食べては「んまぁ~い!!」と
仰け反って感動する。

そんな希の姿に嬉しくなった大悟は
これもあれもと希にすすめる。
希も大喜びでケーキを食べようとすると
その横から別の手がケーキへと伸びる。

驚いた希がその手の持ち主を見上げると
そこには。。。

幸枝ロベール(草笛光子)の姿が、
希の祖母で大悟の師匠である。

希と大悟は驚きのあまり立ち尽くしてしまう。

うん、なかなかねっと
幸枝は大悟のケーキを褒め
Bonjour(ボンジュール)!と
改めて2人へあいさつを済ませると
大会を見てたと話す幸枝は
大悟の優勝を賛辞する。

ありがとうございますっ!!と
恐縮する大悟。

そして、
大悟は優勝者インタビューで
席をはずすこととなり
希と幸恵は2人きりになると、
さっそく幸枝による
希のケーキの採点がはじまる。

幸枝は机に置かれた「魔女姫」に
やあ、元気してた?と声をかけると
希のケーキを大きくほおばる。

そして出された点数は。。。

55点!

以前より15点も上がったと
その点数に大喜びの希。

そんな希に幸枝は
腕をあげたと褒めるが、
希自身はまだまだだと言い
どんなパティシエになるのかも
まだ決まっていないから
成長してないかもしれないと
暗い顔をする。
しかし、幸枝は
そう?もうあなたは決めてるんじゃない?

むかし希は「自分がつくりたいケーキと
食べてくれる人が喜ぶケーキ」で悩んでいたが
今回、このケーキをつくるとき
「だれを喜ばせようとした?」と幸枝は希へ問いかける。

だれでもないでしょう?
ただ、自分を表現した。
それでいいのだと幸枝は言うと

「食材を生かすために全力を尽くす」

そして

「自分と誠実に向き合ってケーキをつくる」

パティシエにできるのはそこまでで
あとは食べた人がどう感じてくれるかどうか。。。

パティシエとは険しい道だけど
でも、とてもすばらしい道
大悟も迷いながらこの道を歩いている。

だから希も歩みなさい、
あなたはまだまだこれからよと
幸枝は希の肩を叩いてエールを送る。

希は大きくうなずくのでした。

『まれ』第26週第153話「希空ウエディングケーキ」解説

今回は 「希のおばあちゃん・幸枝ロベール」について
解説していきたいと思います。

幸枝ロベールとは、藍子の実の母で希の祖母です。

パティシエの幸枝は幼い藍子をおいて
単身フランスへ渡仏、20年以上断絶状態でした。

そんな幸枝が突然現れ、
本場フランスケーキを披露し
希にケーキづくりのすばらしさ
奥深さを教えたのが幸枝でした。

希のパティシエ人生へと進むきっかけとなった
重要人物です。

そして、あの池畑大悟が唯一恐れる人物でもあります。

【幸枝と魔女姫、希との出会いのエピソード】は→コチラ 第6週「母娘キャロットケーキ」へ
【幸枝と大悟のエピソード】は→コチラ 第15週「下克上駄菓子ケーキ」へ
【希の点数のエピソード】は→コチラ 第89話「希のケーキはお茶漬け?理想と現実」へ
【 パティシエ・辻口博啓氏とは】は→コチラ 第35話「母娘キャロットケーキ」解説へ

『まれ』第26週第153話「希空ウエディングケーキ」感想

今回は、友達のような親子のような な 回でしたね。

結果発表のときの大悟さんの残念そうな表情
本当は希に優勝してほしかったんですよね

「早く俺を引退させろ」という言葉も
とっても切ないような親心を感じました。

そして、そのあとの
希に自分のケーキを食べさせて
感想をねだるところなんて
本当に友達のような
ライバルのような関係に
本当に羨ましさを感じました。

大悟さんのセリフを名言にしたかったのですが!

今日の名言は
幸枝さんの 「食材を生かすために全力を尽くす
自分と誠実に向き合ってケーキをつくる」それだけ です。

以前、幸枝さんが言っていた
「だれかのためにケーキを作ったことはない」というのは
こういう意味だったんですね。

希の世界への挑戦は一旦は終了しました。

いよいよ「まれ」もクライマックス!!
藍子は徹と再会することができるのか!!??
あと3日です!!

次回、第154話  最終週続 「希空ウエディングケーキ」お楽しみに!!!

『まれ』 【もくじ あらすじと解説・感想 一覧】

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